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2017年4月26日、おしりスルッとパンツがついに実用新案に登録されました。

2017.04.26

実用新案 登録第3210456号

西宮協立リハビリテーション病院様との
共同開発「おしりスルッとパンツ」が
ついに実用新案に登録されました!

引き上げやすく、ずり落ちない履きやすいズボン「おしりスルッとパンツ」は2016年2月より、西宮協立リハビリテーション病院様との共同開発を進め、2016年4月のバリアフリー展では参考出品させて頂いた商品です。病院開発メンバーの皆様やお客様の声をもとに何度も検証を重ね、商品化、そしてついに実用新案登録されました。ここにたどりつくまでの約1年半は短いようで長い、充実した日々でした。

最初に西宮協立リハビリテーション病院様にお伺いしましたのは、昨年2015年の11月のことでした。リハビリテーション科医長の勝谷医師(以下、勝谷先生)と初めてお会いしまして、当社の事業ビジョンとユニバーサルファッションについてお話をさせて頂きました。

そこで勝谷先生からは、「リハビリテーションの最終の目的は患者様の自立と社会復帰。」「オシャレな服を着ることは、ちょっとした外出につながり、患者様の自立と社会復帰に寄与するのかもしれない。」といったお言葉を頂戴しました。“機能的な衣服は、患者様自身での着替えを促進し、患者様の自立と尊厳の維持に貢献する”という視点は興味深く、感銘を受けました。

そんな対話の中で、「病院と当社のコラボレーションでまずは「履きやすいズボン」を共同開発していきましょう」ということになりました。

2016年の2月から具体的に共同開発がスタートしました。開発メンバーは、病院からは勝谷先生をはじめ有志の作業療法士さんと理学療法士さん、当社からは商品担当3名といった陣容でした。

高齢に伴う身体機能の低下により、「後ろに手が回りにくい、おしりに引っかかって上げにくい」「これが解決できればトイレも介助なしで一人で行けるのになぁ」「パンツが床近くまで落ちると手が届かない」といった患者様の困りごとを、衣料品の機能で解決しようという開発コンセプトでした。

開発中は、病院スタッフや患者様に何度も試着頂きました。履きやすくするとずり落ちやすくなるし、ずり落ちにくくすると履きにくくなるし、試行錯誤の連続でしたが「自立と尊厳の維持に貢献する」という強い思いで議論を繰り返しました。

その後、バリアフリー展での参考出展を経て商品化、数々の展示会で当社の看板商品としてご紹介させて頂きました。皆様の声のおかげで、ついに実用新案登録を実現しました。さらに進化したユニバーサルファッションの世界をご提案できるよう、新たな取り組みを進めていきます。